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レポートNo.119:切削加工自動化セミナー(世界初の製造AI「ARUMCODE」)

2021年10月15日(金)切削加工自動化セミナーをオンラインで開催しました。

アルム株式会社(石川県)の代表取締役 平山様に実体験から語る”切削加工企業の自動化のススメ”と加工プログラミング完全自動化AIソフトウェアの技術紹介をしていただきました。

講演では、自動化についての必要性について非常に分かりやすく解説していただきました。アルム株式会社様は、自動車や半導体の工場の自動化設備の設計から組立・搬入・アフターフォローまで社内一貫生産をとっている実務者のため話しの内容に説得力がありました。注目すべきは、多品種少量生産において、加工プログラミング作成がコストの50%を占めていることと原価償却後の加工チャージの金額の差でした。こちらのTwitter投稿の画像を参考ください!

加工プログラミングの自動生成の必要性がある中で開発されたのが、製造AIソフトウェア「ARUMCODE1」です。

開発を考えたきっかけが、金属加工の大量生産は中国や東南アジアにシフトしており、多品種少量生産化による生産性の低下という問題。そして、海外に受注が集中する中、日本の加工工場のコストダウンに対する競争力の面での困難。また、金属加工業界の人手不足も深刻な問題と言っておられました。

さらに、中小企業のデジタル化、自動化が非常に遅れている原因として、経営者の理解不足を挙げておられました。

私自身が普段から問題と思っていることを分かりやすく説明してくださり、改めてデジタル化を中小企業に進めていかなければいけないと思ったしだいです。(がんばります!)

製造AIソフトウェア「ARUMCODE1」は、3Dデータ(※1 現在はSTL)から自動で工作機械で加工するためのNCプログラムを生成する画期的な仕組みです。(※1 サーフェスでの演算もできるように開発中とのことです。)

3Dデータが読み込まれると5ミクロンレベルの形状解析が行われ、形状を細かくスライスします。ねじ、リーマなどの識別も行われ、AIが最適な工具を選定し、工具に合った最低な加工条件を選定、工具経路を計算し、NCプログラムの生成という流れで、自動設定には、200万通り以上の加工条件をベースに生み出した独自のアルゴリズムによって計算されているとのことでした。加工プログラムが自動作成されるだけではなく、作業指示書や見積書まで作成されるなど現場目線で考えられている機能でした。

アルム株式会社(石川県)では、子会社にオーエスイー株式会社(秋田県)があり、そこで実際の部品加工の業務を行っているため、普段の業務の中でのトライ&エラーを繰り返しながら開発ができているのが強みとのことです。

現在は、まだ対応できていない加工がありますが、これから機能を追加していき様々な加工に対応していけるように開発を進めているとのことで、AI(人工知能)の学習による更なる最適な加工プログラムの生成ができるのも近いのかなと期待を熱く持ちました。

さらに、ロボットを動かして材料セット、適切な工具の選択と装着、加工、ワーク脱着、洗浄・バリ取り、検査までの流れを自動化するシステムも開発しているとのことでした。これにより、ほとんど人の手を介さずに加工工場をフルオートメーション化できるとのことでした。

今回のオンラインセミナーは、約1時間の講演を聞いた後、そこからはZOOMのミーティング機能を使っての質疑応答などの情報交換を行ったのですが、なんと約50分の質疑応答のやりとり!

通常の岩手県のセミナーの場合、ほとんど質問はなく、静かに終わることが多いのですが、ZOOMのチャット機能が良かったのか、長時間に渡り、やりとりが行われ充実した時間となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

講師のアルム株式会社様には、講演ならびに質疑応答に紳士にご回答くださいまして誠にありがとうございました。

中小企業でのデジタル化を急速に進めていく必要性を改めて感じまして、私も更にモチベーションを挙げて頑張っていきたいと思いますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!!

アルム株式会社様、ARUMCODE1については、こちら!
https://arumcode.com/

ARUMCODE1の最新情報については、Twitterで配信されていますので、ぜひ、ご興味のある方はフォローを!

ただいま、2カ月の無料トライアル&3D変換サービスをしているようです!試してみたい方は、ぜひ!!

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