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レポートNo.145:ロボット導入による生産現場の自動化はじめの一歩セミナー~中小企業向けのボトムアップ型のスマートファクトリーのご提案~

2022年12月7日(水)北上オフィスプラザ(岩手県北上市)のセミナールームを会場に「ロボット導入による生産現場の自動化はじめの一歩セミナー」を開催しました。講師には、株式会社GRIPS 代表取締役 森田康 様をお招きし、トップダウン型とは異なるオープンソース技術を切り口に、AI、IoTとロボットを連携させたボトムアップ型の工場のスマート化への取組みについて、わかりやすく解説していただきました。

講師の森田様は、東京理科大学大学院修了(工学修士、経営工学修士)。(仏)GEMのMBA/executiveコース単位取得。米、独の半導体、組込みソフトウェアメーカーにて技術、マーケティングを経験、国内メーカーにて、ロボット事業部を立ち上げ、生産技術分野の小規模改善を提案。令和元年に株式会社GRIPSを起業、現在に至る。
【株式会社GRIPS】https://grips.co.jp

実機デモでは、20万円以下で購入できる、卓上型ロボットアーム「Dobot Magician Basic Calibration Model」の動きを実際に見せていただきました。

卓上型3軸+1軸のロボットアーム。可搬重量500g。エンドエフェクタが3種(吸う、掴む、書く)の他、用途に応じたエンドエフェクタを製作することによって、様々なワークに対応が可能です。制御ソフトウェアが付属し、ハンドティーチングや、ビジュアルプログラミングなどの操作性に定評があります。主な用途として、工場内の軽作業の自動化や技術者の研修・教育用途など、その汎用性の高さを活かして様々な分野で導入されています。

今回の実機デモのロボットメーカーであるDobot(ドゥーボット)社は、中国深圳を拠点に2015年に設立され、産業応用、SREM教育分野において急成長を遂げ、小型/中型ロボットアームを中心にユーザー数は、世界で既に10万を超えています。

はじめは、教育用で作られたロボットでしたが、実際の生産現場でも使用できるのではないかとセミナー受講者から話しがあったのをきっかけに、現在は教育用途だけではなく、実際の工場現場でも使用されるようになったとのことでした。

ロボットにカメラ、ラズパイなどのシングルボードコンピュータ(ラズパイやARDUINO)、AI、IoT、プログラミング(Python)などの技術を組み合わせて、搬送や品質検査などの自動化の事例が多くあり、WEB検索しても、様々な活用例が掲載されていましたので、一部ご紹介いたします。

これまではシステム構築するのに高額な費用が必要でしたが、徐々に安価で購入できるものが増え、無料のオープンソースなども活用することで、スモールスタート、アジャイル開発が可能となってきていました。

今回の実機デモを行った20万円以下で購入できるDobot Magician Basic Calibration Modelは、私の職場である「いわてデジタルエンジニア育成センター」で導入いたしました。簡単な操作例でしたら、お見せすることができますので、お問い合わせください。

今後もロボットに関するセミナーを開催していきながら、岩手県内の企業がロボット活用を進めていけるための支援をしていきたいと思っております。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。

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