第3回目の今回は3Dを活用している学校として、岩手県立黒沢尻工業高等学校 専攻科さんを紹介します。
専攻科は、工業系高等学校を卒業した生徒が、さらに2年間高度な知識・技能を身につける学科で、機械コースと電気コースがあります。ものづくりの現場で役立つ実践力を持った人材となり地元で活躍してもらおうと2007年に設置されました。専攻科を修了すると、県内企業においては、短期大学と同等の職種・待遇で採用されており、県内就職100%となっています。1年次は、5社以上の企業訪問、10日間のインターンシップ、2年次は、内定先企業にて4週間の企業実習を実施する等、多種の資格取得を含め、実践的な教育を実施されています。
3D活用の取組みとして、3DCAD-SOLIDWORKS(ソリッドワークス)を保有しており、SOLIDWORKS認定試験である、CSWAの資格を生徒は卒業までに全員取得しており、機械コースの生徒は更に上のCSWPの資格取得まで取り組んでいます。また生徒だけではなく、先生も資格を取得しており、最高峰資格であるCSWEの資格を持っている先生もいらっしゃいます。
その取得した技術を活かして、卒業研究をする際には、SOLIDWORKSで設計して、干渉チェックや組み立て検証、さらには、モデル作成だけではなく、CAE(シミュレーション)として、構造解析やモーション解析なども行っています。そして、実際に加工して、組立て、実証まで取り組んでいます。卒業研究のテーマとして、3Dプリンタや3Dスキャナなどの製作をおこなっていて、私も実際に見学しましたが、非常に高度なレベルの取組みに感心させられました。
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