2020年1月14日(火)、15日(水)の2日間、いわてデジタルエンジニア育成センター(岩手県北上市)にてSOLIDWORKS実践セミナーを開催。
講師に東京から3Doors株式会社のCEOである高橋和樹氏をお招きし、3DCADでのエラートラブルを解決する方法を習得するセミナー内容。
講師の高橋和樹氏は、有名オーディオメーカにて、カセットメカの開発、設計業務に約8年間従事され、その後CAD、PLMベンダー(※ソリッドワークス ジャパン等)でコンサルタントとして多くの製造業に3次元設計やIT化推進に尽力し、多くの実績を顧客と共に挙げておられます。現在は、3Doors株式会社を立ち上げ、SOLIDWORKS社のソリューション・パートナーとなり、3次元設計、SolidWorksに特化した公差設計及び運用、シックスシグマによる開発プロセス支援、教育やコンサルティングなど、3次元化による全社的な最適化を推進することを得意分野としておられます。また、東京大学の専任講師もされています。
<セミナー内容>
1 .概要 及び留意事項
(1) セミナ ーの 目的
(2)専門的能力の現状確認
2.スケッチのトラブルシューティング
(1)スケッチの概要 設計意図の埋め込み、製図とスケッチの違い、拘束条件
(2)スケッチ作成のガイドライン
(3)知っていると便利なスケッチツール各種
(4)スケッチのエラーの原因と対策
(5)演習 スケッチ修正が難しい課題を題材としてトラブルを解決していく
3.設計変更のトラブルシューティング
(1)エラーの原因と、その調査方法
(2)エラーメッセージの解釈
(3)エラーの実例の確認
(4)演習(エラーが発生している課題を題材にエラー対策を行う
(5)3次元モデルの検図方法
(6) PDQ チェック(モデル品質確認)
4.アセンブリのトラブルシューティング
(1)外部参照の仕組み
(2)外部参照の管理
(3)アセンブリ構造の編集方法
(4)アセンブリの検図方法
5.まとめ(総括及び評価)
(1)全体的な講評及び確認・評価
3DCADで設計変更を行うとエラーは必ず起きるので、エラーが出る原因と出た場合の対処方法を知っておくことが重要ということでした。
設計変更に対応しやすいモデリングをしようとすると、通常の設計思考とは違う考え方をしなければいけないため、設計プロセス通りに作業が進められなくなってしまうということでした。
私も3DCADのエラーに悩まされた経験が多くあります。どうしても予想外の設計変更があり、変更を予測していなかったパラメータを修正しなければいけなくなり、エラーが起きてしまったり、そもそも、どこのパラメータを修正して良いか分からなくなってしまうことが多くありました。
できるだけ設計変更した際にエラーが起きないようにモデルをつくるようにした方が良いですが、エラーをゼロにすることは難しいので、エラーが起きた場合の対処法を知っておくことが重要だと感じました。
今回は私自身も凄く勉強になったセミナーでした。今後の人材育成や企業相談に役立てていきたいと思います。