2026年9月10日(木)いわてデジタルエンジニア育成センターにて、㈱プロノハーツの山口様を講師にSOLIDWORKS+DriveWorksで始める設計自動化セミナーを開催しました。㈱プロノハーツ様は、長野県塩尻市に本社があり、製造業における3次元CADデータ活用のコンサルティングや商品企画、開発、設計、試作、製造業用VR・ARシステムの開発・販売などを行っています。今回のDriveWorksの日本国内唯一の正規代理店になっています。(ホームページ:http://www.prono82.com)そ

DriveWorksは、SOLIDWORKSで作成した部品、アセンブリ、図面などを、あらかじめ設定したルールに従って自動的に変更・作成するための設計自動化ツールです。
例えば、「製品の幅」「高さ」「材質」「部品の種類」といった仕様を入力すると、その内容に合わせて寸法を変更したり、使用する部品を切り替えたり、新しいモデルや図面を作成したりできます。

設計者が普段行っている「この条件なら、この寸法にする」「この仕様なら、この部品を使う」といった判断を、ルールとして登録して再利用する仕組みです。

セミナーでは、はじめにDriveWorksの概要や特徴、製品構成、ライセンス形態などについて解説していただきました。
DriveWorksには、入門向けの「DriveWorksXpress」、設計部門で本格的な自動化を行う「DriveWorks Solo」、営業・見積もり・設計・製造までをつなげられる「DriveWorks Pro」があります。

設計自動化と聞くと、複雑なプログラムやマクロを作らなければならない印象があるかもしれません。しかし、DriveWorksでは、入力フォームとルールを組み合わせながら、SOLIDWORKSのモデルを制御できます。設計時間の短縮だけでなく、変更漏れや入力ミスの削減、設計ルールの標準化などにもつながることを学びました。
その後は、ドアの設計を題材に、実際にDriveWorksを操作するハンズオンが行われました。

DriveWorksを起動して、新しいプロジェクトを作成し、その後、SOLIDWORKSで作成されたドアのモデルから、アセンブリ、部品、寸法、カスタムプロパティ、関連図面など、自動化で変更・制御したい項目を登録しました。この登録作業をDriveWorksでは「キャプチャ」と呼びます。

続いて、プロジェクトデザイナーを使用し、ドアの寸法や仕様を入力するためのフォームを作成しました。さらに、フォームへ入力された内容に応じてSOLIDWORKSのモデルが変化するよう、入力項目とモデルを結び付けるルールを設定しました。

SOLIDWORKSのモデルを準備し、変更する項目をキャプチャして、フォームとルールを作成する。この一連の流れを実際に操作することで、DriveWorksによる設計自動化の基本的な仕組みを具体的に学ぶことができました。

DriveWorksの活用によって期待できるのは、作業時間の短縮だけではありません。設計者が経験に基づいて行っている判断をルールとして整理することで、設計ノウハウを社内に残し、共有しやすくなります。
例えば、「この寸法を超えたら補強部品を追加する」「この仕様では、この部品を使用する」といった判断を仕組みとして登録できます。ベテラン設計者に仕事が集中している場合や、過去の設計データをコピーして利用している場合には、設計の属人化を見直すきっかけにもなりそうです。
一方で、設計自動化を進めるためには、自社の設計ルールを整理することも必要です。最初から複雑な装置全体を対象にするのではなく、寸法違いの部品や比較的単純な製品から始め、少しずつ対象を広げていく方法が取り組みやすいと感じました。

今回のセミナーでは、DriveWorksの概要を学ぶだけでなく、実際にSOLIDWORKSとDriveWorksを操作しながら、設計自動化の基本的な流れを体験しました。繰り返し行っている設計作業を見直し、設計者の判断をルールとして整理することで、業務の効率化、ミスの削減、設計ノウハウの共有につなげられる可能性があります。
そして、実は今回のセミナーですが、日本での初開催となりました!
岩手で開催できたことを嬉しく思います!
ご参加いただいた皆様、そして講師を務めていただいた株式会社プロノハーツ様、ありがとうございました。いわてデジタルエンジニア育成センターでは、今後も3D CADをはじめとしたデジタル技術の活用や、ものづくり企業の業務改善、人材育成につながる取り組みを進めてまいります。
