2019年9月27日(金) いわてデジタルエンジニア育成センター(岩手県北上市)にて、講師にアンシス・ジャパン様、サイバネットシステム様をお招きしての「ANSYS Discovery 体験セミナー」を開催しました。
ANSYS Discovery とは?
ANSYS Discoveryシリーズは、SpaceClaimを軸とした3次元CADとCAEが一体化した、全く新しい設計者向け製品群です。3次元で設計したCADモデルを、一般的なCAEとは桁違いのスピードで瞬時に解析。すぐに結果を検証することで、初期設計の開発コストの大幅削減に貢献します。詳細設計、検証の前段階でより洗練されたアイディアを導き出すことが可能です。後工程で起こりうる設計不良の問題を事前に見つけることができ、手戻りを劇的に削減することができるため、大幅なコスト削減を実現できます。
ANSYS Discoveryは、3つのパッケージ製品から構成されます。
ANSYS Discovery Essentials 「SpaceClaim」
3Dモデルの作成や編集を驚くほど容易に行える3次元ダイレクトモデラー「SpaceClaim」を搭載。シミュレーションや製造加工用にジオメトリを作成、編集、修復でき、多数の形式に対応したCADデータ入出力可能。
ANSYS Discovery Standard 「Live」
絵を描くようにモデルを変更しながら、リアルタイムに設計アイデアの検証ができる「Discovery Live(対話型瞬時シミュレーションツール)」を搭載。構造、伝熱、流体解析に対応し、STL編集機能も利用可能。
ANSYS Discovery Ultimate 「AIM」
より詳細な解析可能なANSYSハイエンド製品のソルバーを利用する「Discovery AIM(マルチフィジックス解析ツール)」を搭載。構造、伝熱、流体、電磁場、樹脂流動、連成解析および最適化解析に対応。
当日のセミナーの様子
はじめに「ANSYS Discovery」製品概要について説明がありました。
『しきいが高い…』と敬遠されがちな解析ソフトですがDiscoveryは違い、『誰でもすぐに使うことができる』という製品の特長を顧客の活用事例を交えながら紹介していただきました。
製品概要の説明後は、操作体験に内容を移し、はじめにダイレクト3次元モデラー「SpaceClaim(スペースクレイム)」でゼロから立体をつくる方法について学びました。
午前の最後に「ANSYS Discovery Live」での流体解析について体験。
簡単な設定で素早く解析結果が表示されるのには驚きました。
お昼休憩後、午後からは本格的にANSYS Discoveryでの解析操作体験。
構造解析、流体解析、トポロジー最適化など、LiveとAIMの両方を体験。
操作体験後の最後には、パソコンメーカー「DELL」様に来て頂きまして、ANSYS Discoveryを使用する最適なワークステーションのシステム構成について説明を頂きました。
Discovery Liveは、パソコンのGPUのパワーを使ってリアルタイムなシミュレーションを実現しているため、推奨GPUはNVIDIA QuadroシリーズP4000(VRAM 8GB)以上とのことでした。
私も1日、受講者と一緒に学ばせて頂きましたが、本当に使いやすく、結果もすぐに表示されるため、設計段階とくに構想設計などの初期段階での利用に非常に効果があるツールだと感じました。
ANSYS Discoveryは、北上市産業支援センターに設備があり機器利用できますので、もし、使ってみたいという方がいらっしゃいましたら、お問合せください。https://kop.jp/mono/
最後に今回のセミナーの様子のダイジェスト動画をどうぞ!