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レポートNo.195:3次元公差設計ソフトと学ぶ~公差設計実践セミナー

2024年3月28日(木)、29日(金)に、いわてデジタルエンジニア育成センター(岩手県北上市)を会場に講師に株式会社プラーナ―の栗山晃治様をお招きしまして、公差設計に関するセミナーを開催しました。

部品の寸法や形状などのばらつき範囲を規制する公差は、品質とコストに直結します。したがって、公差をどのように設定すべきか、公差をいくつにすべきかは、設計の実務において重要です。セミナーでは、公差設計・解析の理論を基礎から説明いただき、演習・実習まで行っていただきました。

1日目は、標準正規分布、分散の加法性、モンテカルロ法などについて学び、公差計算書を手計算や関数電卓を使用して作成し、グループに分かれての実習、発表などが行われました。

2日目は、SOLIDWORKSへのアドインツールの3次元公差設計ソフト「TOL J」を利用して、3次元公差設計の有効性を学んでいきました。

㈱プラーナー:3次元ソフト
PLANERは設計者あるいは設計者を目指す方のお手伝いをさせていただく会社です。

SOLIDWORKSに3次元寸法(3DA)を設定し、必要な項目を入力するだけで、エクセル上にコンピュータによる計算結果が表やグラフで表示されます。1日目に公差設計の理論を学んでいるため、ツールの操作方法の習得だけでなく、計算の中身をしっかりと理解し、活用方法について深く学ぶことができました。

アメリカの規格ASMEでは、3DA図面が主流になってきているとのことで、最近、寸法や幾何公差などの情報を3Dモデルに付加した3DA図面を使用して、後工程の加工や検査の自動化(マシンリーダブル)が進んできているとのことでした。

セミナーの最後に講師の栗山様からソフトを使用すると複雑な公差の計算もできてしまうが、受入れ管理しやすくするために公差計算しやすい図面の方が良いとアドバイスがありました。また、難しい公差計算をしなくても良い構造を考えることも大切と教えていただきました。

今回のセミナーをきっかけに設計で公差計算をしっかりと行っていきたいと意識の変化があった企業の参加者もおり、年度末のギリギリでしたが企画開催して良かったです。お忙しい中、講師を引き受けてくださいました㈱プラーナ―の栗山様、受講してくださった皆様、ありがとうございました。

株式会社プラーナ―様は、公差設計のプロフェッショナル集団で、セミナーやeラーニング、認定試験などの他、企業様の課題解決・コンサルも行っていますので、公差設計にお悩みの企業様は、ぜひ一度、ご相談してみては、いかがでしょうか。

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プラーナーは設計者あるいは設計者を目指す方のお手伝いをさせていただく会社です。

公差設計実践セミナー
日 時:2024 年 3月28日(木)、29日 (金) 9:30~16:30
場 所:いわてデジタルエンジニア育成センター(岩手県北上市相去町山田 2-18)
講 師:株式会社プラーナ―
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市

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