2024年10月10日(木)北上オフィスプラザ(岩手県北上市)を会場に講師には株式会社GRIPS様をお招きしまして、ロボット導入に関するセミナーを開催しました。
午前の講演では、トップダウン型とは異なるオープンソース技術を切り口に、ロボットを活用したボトムアップ型の工場のスマート化、自動化への取組みについて、事例も交えながら分かりやすく解説していただきました。これまではシステム構築するのに高額な費用が必要でしたが、徐々に安価で購入できるものが増え、無料のオープンソースなども活用することで、スモールスタート、アジャイル開発が可能となってきているとのことでした。
セミナーの中で安価なデスクトップ型ロボットの紹介があり、WEBサイトを探してみました。
午後の体験会では、20万円以下で購入できる卓上型ロボットアーム「Dobot Magician」を実際に動かしながら、ビジュアルプログラミングやPythonを使っての操作制御の方法を学びました。
Dobot Magicianは、3軸+1軸の卓上型ロボットアームです。可搬重量500g。エンドエフェクタが3種(吸う、掴む、書く)の他、用途に応じたエンドエフェクタを製作することによって、様々なワークに対応が可能です。制御ソフトウェアが付属し、ハンドティーチングや、ビジュアルプログラミングなどの操作性に定評があります。主な用途として、工場内の軽作業の自動化や技術者の研修・教育用途など、その汎用性の高さを活かして様々な分野で導入されています。
今回は、20万円以下で購入できる「Dobot Magician」を体験会では使用しましたが、40万円程度で購入できる「Dobot MG400」もあり、展示デモしていただきました。「Dobot Magician」の産業向けの上位機種として位置づけられ、 Dobot Magicianの廉価で汎用性の高い特徴を生かしつつ、 より製造現場での利用がしやすい機能が実装されています。
アームを駆動するすべてのモータにはアブソリュートエンコーダが実装され、 独自開発のサーボドライブとコントローラにより繰返し精度を±0.05mmに向上されています。 本体背面にはEthernetポートが2つ用意され、 PCを直結した制御環境があります。GPIOは24V系となりPLC連携などが容易となっています。 TCI/IPによる遠隔操作や、 Modbusによる外部機器との連携システムも構築が容易になっています。運用面の機能として、 衝突検知機能が実装されており、 感度と検知後の動作を設定することができるようです。
ロボット導入による生産現場の自動化はじめの一歩セミナー
日 時:2024年 10月 10日 (木) 10:00~16:30
場 所:北上オフィスプラザ 2F セミナールーム、いわてデジタルエンジニア育成センター
講 師:株式会社GRIPS
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市