12月10日(土)盛岡市のマリオスにて岩手県主催の「メイカー塾」が開催されました。
岩手県では、ICTやデジタル工作機器の進化を基盤として、
ものづくりが身近になり、一人ひとりが「物の作り手(メイカー)」となることにより、
自らのアイデアを「もの」として形づくり、他者と共有することで、
社会全体の「創造性」と「多様性」を高め、豊かな世界を目指す活動である
「メイカームーブメント」を推進していくために、メイカ―ムーブメントに関する
知識やデジタル工作のやり方等を学ぶ講座「メイカー塾」を今後開催していくようです。
※詳細については、今後、岩手県のホームページ、SNSなどで展開されるようです。
今回は、キックオフイベントということで、
情報科学芸術大学院大学産業文化研究センターの小林茂教授の基調講演と、
小林教授、達増知事、オライリー・ジャパン編集長の田村英男氏、
岩手大学院工学研究科の今野晃市教授によるクロストークが行われました。
公式サイト:http://www.pref.iwate.jp/monozukuri/50903/050942.html
【講演】
小林教授の基調講演では、メイカームーブメントの概要についての丁寧な説明と
実際に岐阜県大垣市で開催しているイベント(OMMF)についての事例紹介がありました。
イベントがあることによって、作り手(メイカー)を顕在化させ、つなぎ、潜在的な作り手(メイカー)を刺激する、
ということが本当に可能であるとおっしゃっており、ただ、それが文化になるまでには、
まだまだ時間がかかるが不可能ではないということでした。
OMMF公式サイト
http://ommf.iamas.ac.jp
【クロストーク】
クロストークでは、メイカ―ムーブメントが岩手にもたらす可能性と、
岩手という地域で根付くために必要なことは何か、の2点に関してディスカッションが行われました。
共通していたのは、できるだけ多くの人を巻き込んで、継続することが大事ということでした。
現在、作り手(メイカー)の祭典であるメイカーフェアは、世界各地で開催されているようで、
日本では、毎年8月に東京ビッグサイトで「メイカーフェア東京」が開催され、約350者が出展、
約2万人が来場するようです。自分が作ったものを見せ合い、自分がものづくりから学んだことを
シェアする良い機会となっているようです。
メイカーフェア東京2016公式サイト
http://makezine.jp/event/mft2016/
【展示】
また、岩手大学での活動の紹介と展示がありました。
岩手大学には、学内に”会社(バーチャルカンパニー”を作って、
起業・企業活動やものづくりを学ぶ”仕組み”があり、
誰でもが”会社”を作ったり、勤めたりすることができ、進路選択や就職活動に役立てているようです。
今年はすでに10社のカンパニーが活動中のようです。
岩手大学工学部付属ものづくりエンジニアリングファクトリー
http://www.ef.iwate-u.ac.jp/index.html
3Dスキャナや3Dプリンタなどを使用して作製した土器のパズルや
3人で体を動かして、見本どおりの色をつくるゲームなどが展示されていました。
そして、な、な、なんと、今回のメイカー塾のイベントのフル動画がYoutubeに公開されております。
2時間の長時間ですが、とても面白いイベントでしたので、ぜひ興味のある方は、見てみてください。
いわて希望チャンネル【「メイカー塾」キックオフイベント】 平成28年12月10日放送
https://youtu.be/sY9FSOJJJhI