2024年6月7日(金)北上オフィスプラザ(岩手県北上市)のセミナールームを会場に、設計コンサルタントの國井良昌様を講師にお招きしまして、悪い設計変更と良い設計変更に関するセミナーを開催しました。
設計変更は、時流に合った商品を設計し、品質を上げるためには不可欠ですが、「悪い設計変更」を行うと、連鎖的に設計トラブルを引き起こし、製品の品質を根本から崩し、ユーザーの信頼を損なってしまいます。セミナーでは、設計のバランスを崩さない設計変更をするにはどうしたらよいのか、「悪い」設計変更と「良い」設計変更を図解なども交えながら分かりやすい解説いただきました。また最後には実践の演習として、チームに分かれてグループ実習と発表が行われました。
講師の國井様は、技術者の四科目とは「QCDPa」と、おっしゃっていました。
QCDPaとは、Q(Quality:品質)、C(Cost:コスト)、D(Delivery:期日)、Pa(Patent:特許)の四科目。たったの四科目ですが、実は掛け算で、「Q×C×D×Pa=?」 ゼロがひとつでもあれば、イコール・ゼロになってしまう。
QCDPaの四科目の中でもっとも重要な科目は「Q」。
しかし、今 や「Q」だけでは戦えない時代となっており、無理やり戦おうとすると、前述のQCDPaをむやみに「設計変更」してしまう。そうすると、QとCのバランスを崩して、社告・リコールの原因となり、「負のスパイラル」へと嵌ります。これが今、隣国企業に追いつかれ、追い越された日本企業の焦りとなっているとのことでした。今回のセミナーでは、QとCに特化して、焦りでゆがんだ設計姿勢を矯正していただきました。
設計変更の賢い進め方セミナー
日 時:2024 年 6月 7日 (金) 9:30~16:30
場 所:北上オフィスプラザ 2F セミナールーム(北上市相去町山田 2-18)
講 師:國井 良昌 氏
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市