2016年11月17日(木)~11月22日(火)までの6日間、東京ビッグサイトで
開催されていたJIMTOF2016、第28回日本国際工作機械見本市に行ってきました。
JIMTOFは、2年に1度開催されており、工作機械および、その関連機器等の内外商取引の促進
ならびに国際間の技術の交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的として開催されています。
工作機械やCAMソフト、治工具、検査機器など様々な設備やソフトが展示してありました。
トレンドとして、どこのブースでも、IoTやインダストリー4.0、スマートファクトリーという
言葉を目にしたり、聞くことが多かったですね。
それに関連した、ロボットやセンサー、AI(人工知能)、管理システム、金属3Dプリンタなどが展示されていました。
IoT、インダストリー4.0の代表例として、
機械の稼働状況を遠隔地で確認できるシステムやタブレットによる機械の遠隔操作、
壊れる前に異常検知する保全サービスなど、各工作機械メーカーで様々なシステムが開発されていました。
そして、多くの工作機械メーカーがスマートファクトリーについて、様々なプレゼンをしていました。
スマートファクトリーとは、スマートフォンは賢い電話という意味と同じように、
賢い工場という意味で、考える工場、つながる工場とも言われています。
例えば、オークマですが、大きなスクリーンを使ってプレゼンしていました。
↑展示会場内の機械の稼働状況がリアルタイムでわかるようになっていました。
緑は稼働中、黄色は停止中、赤はアラーム発生中
工作機械をネットにつないで、稼働状況を見える化し、カイゼンをしていこうというものです。
その他、知能化技術として、センサーやAIを使用した最適化するシステムもありました。
その他の工作機械メーカーもシステムは違いますが、同じようなことができるシステムを開発しておりました。
※決して、オークマをヨイショしているわけではなく、オークマのプレゼンを詳しく聞くことができたので掲載しています。
他のブースは、残念ながら時間の関係上じっくり聞くことができませんでした。
IoTによるスマートファクトリーについて、
YoutubeのIBMさんの動画が私には分かりやすいかったです。
あとは、ロボットが多く展示されていました。
特にファナックは凄かったですね。
↑FIELDSYSTEMということで、ビッグサイト全体の工作機械の稼働状況をマップにしていました。
そして近年、話題となっている金属のできる3Dプリンタについても、各社、展示していました。
大きく3Dプリンタには、2種類あり、ノズルから直接、材料が出てくるタイプと、レーザーで必要な部分を固めていくタイプとあります。
本当に様々な金属3Dプリンタが展示してありました。
まだまだネックなのが、価格や造形スピード、精度などありますが、
今後、よくなっていくものと思います。
またハードだけではなく、ソフトの質の向上も必要になります。
CAD/CAMメーカであり、制御盤も事業として行っている、
ドイツのシーメンスでは、積層用のCAMの開発を行っていました。
現在、世界唯一のソフトと思われます。
国内のメーカーでも、樹脂タイプの5軸積層が展示してありました。
まだ販売はしていないようです。
また、Autodesk社がDelcamを買収してソフト名が新しくなっていました。
工作機械メーカーも様々ありますし、CAMソフトも沢山あるので、
ユーザーは自社にあったハードとソフトを見つけて使用していくことが大事ですよね。
その他にも、加工に大事になってくる、エンドミルやホルダー、治具なども様々展示してありました。
とても1日では、まわりきれませんね。
今回のレポートは以上になります。
最後まで、読んで頂き有難うございました。
JIMTOFについては、日刊工業新聞さんやMONOistさんがより詳しい情報を掲載しております。
興味のある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
○日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/brand/jimtof2016/
○MONOist
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/subtop/features/jimtof2016/