宮城県産業技術総合センターに「みやぎデジタルエンジニアリングセンター(略称:MDE)」が開設され、8月2日(火)にオープニング記念セミナーがあり参加してきました。
宮城県産業技術総合センターは、仙台市泉区にあり、地域の産業振興を目的として、地域資源とセンターの技術資源を活用し、質の高い技術支援サービスを提供しています。
その宮城県産業技術総合センター内に、この度、最新鋭の3Dプリンタや3次元CAD環境を整備し、高い競争力を持つ人材育成拠点として、みやぎデジタルエンジニアリングセンターが開設されました。
主に3つの柱があり、人材育成事業、個別課題解決事業、研究会事業を実施し、ハードおよびソフトの両面から、県内企業の次世代ものづくりの支援を行います。
人材育成では、通常の3DCADの基礎講習のようなコマンドを説明する内容ではなく、3DCADの実践的な使い方を習得する内容になっています。
研究会には,技術知識はもちろん,活用面でも豊富な知識と経験をお持ちの座長を迎えて,ある程度安価な3DプリンタFDMタイプの可能性を探ったり、トポロジー最適化による形状の最適化や、金属3Dプリンタについて行われます。
そして、各企業の製品開発における課題を、専任のスタッフが設備・技術・知識を活用して解決します。
オープニング記念セミナーでは、東北大学大学院工学研究科の加藤準治准教授から、「デジタルエンジニアリングの新たな潮流からトポロジー最適化による3Dプリンターの高度活用~」と題して基調講演がありました。
加藤氏は企業で橋の設計を8年経験された後、ドイツに渡り、現在、東北大学でコンピュータを使った構造・力学計算、構造最適化について研究されています。
構造解析と構造最適化の違いや、トポロジー最適化と3Dプリンタとの融合について、基本的な考え方から、最新の動向について説明があり、大学の先生なので難しい話しかと思ったのですが、私にも理解できるわかりやすい内容で、とても勉強になりました。