2023年2月16日(木)切削加工自動化セミナー~失敗しない工場自動化とAI導入の進め方~FAのプロが語る成功の秘訣~をオンラインで開催しました。
アルム株式会社(石川県)の代表取締役CEO平山京幸様に「多品種小ロットの切削加工企業が進むべき自動化の道筋」について、加工プログラミング完全自動化AIソフトウェア「ARUMCODE」の技術紹介を交えながらお話ししていただきました。
多品種少量の金型・部品加工業で、手間とコストが大きな悩みとなるNC プログラムの作成です。一部の工程を人の手で設定する必要がある従来のCAMと違って、図面データを読み込ませるだけで、形状解析から、加工パス・工具・切削条件の設定、加工プログラム作成までを完全自動化した「ARUMCODE1 」の紹介がありました。 FAメーカーとして培った工場自動化の豊富な知見やノウハウをベースに、自動化推進を成功させる実践的なコツや心構え、ARUMCODE1 を軸として中小加工企業が AI 導入を推進する意義や、効果的な AI 運用の秘訣を、実際の導入例も交えてお話しいただきました。
アルム株式会社:https://arumcode.com
ARUMCODE1:https://arumcode.com/arumcode
アルム株式会社の平山代表には、昨年度も講演をしていただいておりまして、その際にも「ARUMCODE」について、紹介をいただいたのですが、そこから、かなりの機能追加がされていて、とても驚かされました。不可能を可能にする!まさしく、この言葉がピッタリでした!
2022年にCEATEC のデジタル大臣賞を受賞、その他にも様々な賞を受賞されています!
現在、ARUMCODE1は3軸加工に対応していますが、今後、5軸対応。ARUMCODE2は旋盤、ARUMCODE3は研磨、ARUMCODE4は鋳物対応とバージョン展開がされるようです。
とても楽しみですね!
今回の講演は、ここで終わりでは、ありませんでした!!
アルム株式会社さんが取り組まれているのは、ARUMCODEだけではありませんでした!
切削加工工程の全工程を自動化した工作機械の開発に取り組まれていました。その名も「TTMC Type-F5 Blackie」です。
そして、さらに!調達、サプライチェーンまで完全自動化を目指した「MMOP」。
加工企業はクラウドの制御システムと連結して、加工プログラム出力や見積の自動化だけでなく受注する案件の最適化、調達企業は有事や天災等の外部災害に影響されることなく安定した部品調達ができるシステムです。
図面データからの最適な機械選定、機械ごとの特性を考慮した切削条件最適化、有事の際の代替機の選定など、MMOPのシステム全体を制御するエンジン、それがPAI(製造系人工知能)。
MMOPウェブサイト:https://arumcode.com/mmop
話しを聞いていて、夢のような機械だと思いましたが、着実に現実化に向けて取り組まれている姿に感動いたしました。ものづくりの現場では、労働者不足による生産現場の省人化、自動化が求められてきています。そのヒントなるお話しを今回のセミナーで聞くことができ、とても勉強になりました。講師のアルム株式会社の代表取締役CEOの平山様、お忙しい中、ご講演いただきまして、ありがとうございました。今後の開発動向を楽しみにしています!
切削加工自動化セミナー
日 時:2023 年 2月 16日 (木) 13:00~15:00
形 式:オンライン配信(Zoom)
講 師:アルム株式会社
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市