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レポートNo.173:ハンドツールから始める測定業務のDX推進セミナー

2023年8月25日(金)北上オフィスプラザ(岩手県北上市)のセミナールームを会場に、講師には「株式会社アルゴグラフィックス」様をお招きしまして、測定業務でのDXについて、実践的なセミナーを開催しました。

測定業務の工数削減および統計的解析処理を可能にする「Q-DAS」の概要、IATF16949に対応したコアツールの紹介、ハンドツールを利用した実機による機能説明とデモをしていただきました。

Q-DASは、品質管理に特化したソフトウェアになります。欧米の自動車業界のデファクトスタンダードとなっており、データ収集から、評価、統計解析、レポート出力、データベースによるデータ管理まで対応しています。1980年にドイツで創業し、世界中で8,000を超える会社、200,000を超える人たちに使われています。測定データ転送のグローバルな業界標準であるAQDEF(Advanced Quality Data Exchange Format)を制定し、ありとあらゆる測定機との接続が可能です。

Q-DASは、品質データの可視化、工程能力分析、最適化を実現するツールになります。

Q-DAS
Q-DASの概要紹介。大多数のグローバル自動車メーカが導入する最先端の品質データの管理システムとは?

Q-DASは、Hexagon(ヘキサゴン)社の取扱製品です。

https://hexagon.com/ja/products/product-groups/manufacturing-project-management/statistical-process-control-software

Q-DASは、データのリアルタイムモニタリング、データ自動収集、分析、データマネジメント、そしてレポーティング業務を統合的に行うことができます。品質データによる工程のデジタルツイン化を最終目的としていて、製造設備と、検査/測定データをリンクさせ、結果から工程変動の原因を究明し、プロセスパラメータ(生産設備の様々な設定)を生産状況に合わせて調整し、常に最適な工程状態を保持します。

セミナーでは、無線ノギスを用いた使用例もデモしていただきました。単にノギスから出力されるデータを収集するだけなら一般的なデータ収集ソフトでも可能ですが、3DCADデータをベースに測定することができ、オペレータに測定箇所をビジュアルで指示を行い、予め設定された通りにオペレータに測定させる事ができます。測定されたデータは予めプログラムされている評価基準に沿って自動解析され、オペレータにリアルタイムで情報を提示できます。

今回、使用した無線ノギスは、「TESA」というメーカーのものでした。日本でノギスとなると、ミツトヨさんが有名ですが、海外では一般的なメーカーのようです。数万円で購入できます。

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セミナーでは、IATF16949に対応したコアツールの紹介もしていただきました。

5つのコアツール
・APQP(先行製品品質計画)
・FMEA(故障モード景況分析)
・MSA(測定システム解析)
・SPC(総計的工程管理)
・PPAP(生産部品認証)

IATF16949は、自動車産業で用いられる品質マネジメントシステム規格であり、品質保証の基本的な要件としてSPC(統計的工程管理)が含まれています。SPCは、製造プロセスの不良を事前に検出することで、生産性と品質の向上につながる方法です。そのため、IATF16949を遵守するためには、SPCに基づく測定方法の適用が必要です。このセミナーでは、IATF16949のSPCに対応した測定方法の支援方法について、より詳しく解説していただきました。

ご参加いただいた皆様、講師の㈱アルゴグラフィックス様、ありがとうございました!感謝★

ハンドツールから始める測定業務のDX推進セミナー
日 時:2023 年 8月 25日 (金) 13:30~16:45
場 所:北上オフィスプラザ 2F セミナールーム(北上市相去町山田 2-18)
講 師:株式会社アルゴグラフィックス
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市

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