2021年10月28日(木)3Dプリンタの造形方式や活用用途、最新機種などの情報提供を行うセミナーをオンラインで配信しました。講師には、アルテック株式会社さま、株式会社アピールさまに協力をいただきました。
3Dプリンタの特徴と効果、造形方式について説明があり、活用用途の紹介では、製造業や医療での事例を教えて頂きました。当日の資料を共有はできませんが、公開されているYouTube動画やWEBサイトの情報を交えてセミナー内容について少し、ご紹介いたします。
大型造形【Stratasys F770】
ストラタシスのFDM方式(熱溶解積層方式)の新製品「Stratasys F770」は 超大型造形が可能な大ボリュームながらアグレッシブな価格を実現したFDM方式の3Dプリンターです。最大造形面積は1,000㎜×610㎜×610㎜で材料はABSとASAに対応しています。大型モデルの造形および複数モデルの一括造形を低コスト化・効率化させます。また、溶解性サポート材に対応しているため、複雑な形状のモデルを造形してもサポート除去が簡単に行えます。
WEBサイト:https://www.3d-printer.jp/stratasys/product/f770.html
コメント
材料は ABSとASA に限られますが、大物を安定して造形できる3Dプリンタとして、これまでより機器が安価に購入できるとのことでした。
ストラタシス「Jシリーズ」コンパクトタイプ
ストラタシスのPolyJet方式新製品「Stratasys J35Pro」は、回転する円形トレイを採用し、造形エリアを犠牲にすることなく本体を極限までコンパクト化するとこに成功。最大3種類の異なる材料の同時使用・混ぜ合わせが可能で、デザイン検証からエンジニアリングユースまで幅広いニーズをカバーします。プリントヘッドの余計な稼働を無くすことでより高品質なモデルの造形が可能となっています。「Stratasys J55 Prime」は、最大5種類の材料の同時使用が可能で478,000色のフルカラー造形が可能な3Dプリンターです。
Stratasys J35Pro :https://www.3d-printer.jp/stratasys/product/stratasys-j35-pro.html
Stratasys J55 Prime : https://www.3d-printer.jp/stratasys/product/j55.html
金属3Dプリンターシステム Studio System™2
Desktop Metal社が開発する金属3Dプリンターは、MIM を応用したBMD(Bound Metal Deposition™)方式や、インクジェットヘッドからバインダーと呼ばれる接着剤を金属の粉体に塗布して造形するバインダージェット方式等が採用されています。複雑な金属部品も迅速により手軽に製造できるようになったことで、高品質な製品を小ロット生産から量産試作、中規模生産まで幅広く製造可能となっています。
WEBサイト:https://www.3d-printer.jp/desktop-metal/
コメント
通常、金属3Dプリンターの造形品のサポート材除去には、ワイヤー加工などの機械加工が必要になりますが、こちらは、サポート材とモデル材の隙間にセラミック材料が入り、焼結した後、簡単に外せるようになるみたいです。これは、とても魅力的ですし、設置する環境も通常のオフィスにおける手軽さも良さそうと感じましたね。
以上になります。
上記で紹介した製品の機能紹介を交えながら、3Dプリンタの特徴や活用用途について分かりやすく説明していただきました。それほど日本では3Dプリンタの活用が進んでいないようですが、海外では年々、活用が進んでいるようです。日本でも海外に遅れをとらずに3Dプリンタを活用したモノづくりが進んでいくように微力ながら今後も情報を配信しつづけていきたいと思います。
ご協力頂きましたアルテック様、アピール様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました!!
3Dプリンタ最新情報提供セミナー
講 師: アルテック 株式会社、株式会社 アピール
主 催:㈱北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市