東京ビッグサイトを会場に開催されたJIMTOF(ジムトフ)に、11月6日(水)、7日(木)と行ってきました。JIMTOFは、日本国際工作機械見本市の略称で、2年に1度開催されていまして、世界有数の工作機械・機械技術に関する展示会です。最新の工作機械や機械工具、測定機、CAD/CAMソフトウェア、自動化技術などの展示が行われ、製造業界の専門家、エンジニア、企業関係者が集まり、技術革新や情報交換を行う場となっています。
見学した内容の一部を紹介します。
Autodesk Fusion
最初に普段お世話になっていて、使用しているCAD/CAMソフト「Autodesk Fusion」の5軸加工のサンプルを見させていただきました。しっかりと切削されており、AIで生成したCAMデータを使った加工サンプルもキレイにできていました。
コアテクノロジー
3DCADデータ変換ソフト「3D Evolition」や3Dプリント/AM向けソフト「4D Addtive」など、今後、注目したいソフトでした。
3DEO
3DEOは、金属積層造形を専門にしているアメリカの企業です。
従来の金属3Dプリンティングとは異なり、独自の「Intelligent Layering®」技術を用いて、より高精度・高品質な金属パーツを効率的に製造可能です。金属粉末をバインダーで積層し、8本のエンドミルで切削も行いながら造形するのに特徴があります。
PanOptimization
PanOptimizationは、積層造形 (Additive Manufacturing、AM) プロセスのシミュレーションと最適化を専門とするソフトウェア企業です。アメリカに拠点を置き、PanX®という独自のソフトウェアを開発しています。PanXは、AMプロセスにおける熱応力、変形、残留応力などを高精度に予測することで、造形品の品質向上と製造コスト削減が行えます。大規模なシミュレーションも容易に実行できる能力を持ち、数百万のノードや要素を持つ複雑な部品のモデル化が可能です。
Lumafield
Lumafieldは、産業用X線CTスキャナーとそれを動かすためのソフトウェアを提供している企業です。従来のCTより100倍速いのが特徴みたいです。また設置も大規模な付属設備などは不要でコンパクトでした。
ATTBLIME
ATTBLIME (アトブライム) は、ドイツのGraichen社が開発した、3Dスキャニング用のスプレー です。光沢のある表面や透明な物体を3Dスキャンする際に、表面に塗布することでレーザや光の反射を抑え、正確なスキャンを可能にします。ATTBLIMEのスプレーは「自己昇華性」を持ち、数時間以内に自然に消失するため、スキャン後のクリーニングが不要です。この特性により、透明や光沢のある素材に適用しやすく、精密なスキャンが可能です。昇華時間が異なる複数のタイプがラインナップされています。
NACHI バリレス
従来の切削加工では、バリの発生は避けられないものであり、加工後にバリ取り作業が必要でした。しかし、NACHI(不二越)バリレス工具を使用することで、バリの発生を大幅に抑制し、バリ取り作業の削減や加工時間の短縮、コストダウンを実現できます。
以上、まだまだ他にもありますが、また別な機会、別サイトでご紹介できればと思います。