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レポートNo.215:CAM加工技術セミナー

2024年9月5日(木)北上オフィスプラザ(岩手県北上市)のセミナールームを会場に、CAM加工技術セミナーを開催いたしました。CAM技術の基本から最新動向までを網羅し、実践的な活用方法についてユーザー事例も交えながら詳しく教えていただきました。

講演①加工技術の高精度・高能率化に応える

㈱C&Gシステムズの佐藤直樹様からCAM-TOOLについて紹介していただきました。一般的なCAMシステムは受け取ったデータ(IGES等)を近似ポリゴンに変換しCAM演算を行っていますが、 CAM-TOOLは、曲面形状に工具を接触させる独自の演算ロジック「サーフェス演算」により、滑らかな加工動作と高精度な面品位を実現しています。5軸加工においては、3DCAMの加工パスの設定に傾斜角度の設定を行うことで、自動で5軸のカッターパスができました。

CAM-TOOL 製品概要

事例として、岩手大学様と一緒に取り組んだ加工について紹介があり、上手く加工できなかった理由について詳しく解説をいただき、実際に現場で起きる問題や課題においての対応例や対策例について学ぶことができました。

講演②ユーザー事例紹介

岩手大学 理工学部 高度試作加工センターの武田洋一様からユーザー目線でのCAM-TOOLの機能性・操作性について、他社CAMとを比較した加工結果も交えて紹介をしていただきました。

岩手大学理工学部高度試作加工センター

ポリゴン演算とサーフェス演算との違いやポリゴン演算でも他社CAMとの比較した結果が発表され、CAM-TOOLにおいての均一な表面と安定した加工筋であることを知ることができました。また、他社CAMと比べて、加工時間の短縮もできたようです。

加工面質改善、微細精密加工に影響する様々な要因

日進工具㈱の福嶋裕也様から加工に影響する環境やその他の要因について説明をいただきました。鏡面加工のポイントについても説明があり、PCDボールエンドミルの紹介もいただきました。

PCDRB | 日進工具株式会社
小径エンドミルの先端企業、日進工具株式会社のホームページです。エンドミルの製造、販売を行っています。

製造業界における競争力を高めるためには、最新のCAM技術の習得と活用が不可欠です。セミナーでは、CAM技術の基本から最新動向までを網羅し、実践的な活用方法についてユーザー事例も交えながら詳しく解説していただきました。初心者から上級者まで、幅広い方々が有益な情報を得ることができました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

CAM加工技術セミナー
日 時:2024年 9月 5日 (木) 13:30~16:00
場 所:北上オフィスプラザ 2F セミナールーム(北上市相去町山田 2-18)
講 師:㈱C&Gシステムズ、岩手大学、日進工具㈱
主 催:株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管:いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力:岩手県、北上市

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