2024年6月12日（水）北上オフィスプラザ（岩手県北上市）のセミナールームを会場に株式会社アピール様（青森県）、デジタルファクトリー株式会社様（東京都）のご協力をいただきまして、3DCADと3Dスキャナ、3Dプリンタに関するセミナーを開催しました。
講演①DXとデザインエンジニアリングの教科書の紹介
株式会社アイ・メーカーの原田逸郎様からデザイン思考とエンジニアリングスキルの必要性のお話しにデジタルトレースによる学習方法について紹介いただきました。3Dスキャナーを用いて現物をデジタルデータ化し、3DCADを用いて設計データ化する流れの中で直感的に立体の理解を促進し、観察力の養成、スケッチスキルの習得ができるとおっしゃっていました。実際に教科書と動画のコンテンツも制作され販売も行っているとのことでした。ご興味のある方は、一度お問合せしてみてはいかがでしょうか。
講演②3Dプリンターの紹介（Fuse1、Form4）
Formlabs株式会社の小林俊亮様とオンラインで接続し、ナイロン造形SLS方式「Fuse1」と光造形LFD方式「Form4」の紹介と活用事例を説明いただきました。
「Fuse1」は、SLS方式により、ナイロンや炭素繊維などの高機能材料を用いて、強度、耐久性、耐熱性に優れた高品質なパーツを造形でき、機能検証やデザイン確認のための試作品の他、耐久性が求められる治具や、複雑な形状の部品などを直接製造できます。比較的小さな設置面積で、オフィスやスタジオなど様々な場所に設置できます。タッチスクリーン式のインターフェースと、Formlabs独自のソフトウェアPreFormにより、初心者でも簡単に操作が可能です。
「Form4」は、新しいLow Force Stereolithography (LFS)™ プリントエンジンを搭載し、従来の光造形であるSLA方式よりも前例のない最高速度100mm/時を誇る造形速度を実現しながら、寸法精度や表面品質を一才妥協することなく、あらゆる材料でほぼすべての造形を2時間以内に完了します。Form4向けの独自開発レジンが23種類、Form 4B向けには37種類の材料が発売されているほか、付属品や後処理装置にも新製品が登場しています。
展示
当日は、実機として、3Dプリンタ「Form4」と3Dスキャナ「SOL PRO」。造形サンプルを多数展示していただきました。参加者は興味津々に見て触り、質問をしながら自社での活用用途を検討されていました。
デザインエンジニアリングは、デザインとエンジニアリングとの間の領域において、プロダクトの目的と機能のすり合わせをしていく中で、素早くアイデアを検証し解決する考え方や手法であり、近年、多くの企業がデザインエンジニアリングを取り入れ、製品やサービスの開発を行っており、注目を集めています。アイデアを形にするデジタルファブリケーションの世界では、形を作る元となる3Dデータがカギをにぎっています。3Dデータを使えば、試作品をデータから直接アウトプットできるだけではなく、最終品をダイレクトに製造することも可能です。
今回のセミナーでは、新世代光造形3Dプリンタ「Form4」の紹介をはじめ、3Dスキャナや3DCADなどを活用した3Dデジタルものづくりを行うためのヒントや人材育成について、紹介いただきました。ありがとうございました。
デザインエンジニアリングセミナー
日 時：2024 年 6月 12日 (水) 13:30～16:30
場 所：北上オフィスプラザ 2F セミナールーム（北上市相去町山田 2-18）
講 師：株式会社アイ・メーカー、Formlabs株式会社
協 力：株式会社アピール、デジタルファクトリー株式会社
主 催：株式会社北上オフィスプラザ、職業訓練法人北上職業訓練協会
主 管：いわてデジタルエンジニア育成センター
協 力：岩手県、北上市
