レポートNo.026:生産システム見える化展 2017

レポートNo.026:生産システム見える化展 2017

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2017年7月21日(金)東京ビッグサイトで開催されていた「生産システム見える化展」に行ってきました。目的は、最先端のCAD・CAM・CAE、3Dプリンタ、製造・工程・組立シミュレータ、ロボット、MR、VRなどのソフトとハードの情報を入手し、今後の岩手県内企業の技術高度化に役立てるためです。

展示の見学と特別セミナーを聞いてきました。
今回は、特別セミナーの内容と私の感想を書きたいと思います。
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特別セミナー「IoT時代のものづくり革新とは」
①11:00~12:00 アディティブマニュファクチャリングによる新生産システムの展開

②13:00~14:00 3Dプリンタを活用した価値共創による次世代スマートものづくり
~SIP革新的設計生産技術分野における取組み事例~

③15:00~16:00 つながるサイバー工場 CPPS*研究分科会
~IoT、AI、シミュレーションがもたらす2040年のものづくり像~

<内容と所感>
①アディティブマニュファクチャリングによる新生産システムの展開

 以下の方達からの講演でした。
日本機械学会 理事・フェロー 塩谷景一(主査)
  ものつくり大学    松本宏行(幹事)
  東京工業大学 田中智久
  愛知産業(株)金安力
  産業技術総合研究所  芦田極
  明治大学  舘野寿丈

医療での活用事例の紹介やISO(国際標準化機構)とASTM(米国材料試験協会)との協調の取り組みの話し、学生の3DCAD、3Dプリンタの取り組み事例、金属3Dプリンタの種類や活用の仕方について聞くことができました。
アディティブマニュファクチャリング(AM)=付加製造の特徴を活かした新しい設計が必要とのことで、AMの特徴として、複雑な構造物を自由にできる、一体で製作できる、素材を自由にカスタマイズできる、個別・カスタマイズができるなど沢山あり、加工を考慮した設計できる人材が今後、益々必要になってくるとのことでした。
また、トポロジー最適化による軽量化なども今後増えてきて、AM装置の技術として、装置の開発とともに活用方法を考えるということが今後重要になるようなので、岩手県でも人材育成をしっかりとしていきます。

②3Dプリンタを活用した価値共創による次世代スマートものづくり
神戸大学の貝原俊也先生からIoTとものづくりについて、ドイツとアメリカの取り組みの状況から、日本のコマツのKOMTRAXを事例にわかりやすい話しを聞くことができました。
価値共創とサービス科学について、サービス・ドミナント・ロジック、交換価値ではなく使用価値、モノとサービスの融合など、今後を考える上でのヒントを多く得れる内容でした。
靴の事例として、ラバー3Dプリンタでソールをつくるという話しがあり、使用から分析・モデル化、設計、運用というサイクルを繰り返し、その人にあったものをつくる、使い手と作り手が一緒になってものをつくれるのがIoT時代のものづくりなんだと理解できました。

③つながるサイバー工場 CPPS*研究分科会
以下の方達からの講演でした。
東京理科大学    日比野浩典  (主査)

 (株)豊田中央研究所  則竹茂年  (幹事)
 (株)レクサー・リサーチ 中村昌弘(幹事)

CPPS:Cyber Physical Production Systemの略で、研究分科会では、生産システム分野におけるサイバー工場を技術の視点で追及しており、産学官のメンバーで今後のものづくりビジョンを議論し、あるべき姿、ロードマップを明らかにするのが目的のようです。生産設備はシェアリングされていき、機械がシンプルになり、物流がより重要に、そして単一機能が自働化していくという内容で、今後を考えていく上での常用な話しを聞くことができました。少子高齢化社会など人の役割、位置づけの変化が起こる、そこで自働化できない領域の活動、価値創造する活動にシフトしていくということでした。
またゲームのマインクラフトが例に出されて、3DCADと3Dプリンタがゲーム化されて小学生でも楽しめるものになり、スーパークリエイターが誕生するのではないかということで、今後が楽しみです。

全体を通して、今回の展示会に行き、十数年後のことを考えて今から準備していかないと時代に取り残されていってしまうと強く感じるとともに、自分が今後していかなくてはいけないことも明確化してきました。十数年後、後悔しないよう今から準備を進めていきたいと思います。

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