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レポートNo.047:金属粉末3Dプリンター研究会

2018年9月4日(火)宮城県の東北大学にて、みやぎデジタルエンジニアリングセンター主催で「金属粉末3Dプリンター研究会」が開催され参加してきました。
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みやぎデジタルエンジニアリングセンター(宮城県産業技術総合センター内)では,デジタルエンジニアリングの各分野に興味のある企業と大学等との連携促進を図るため,技術研究会を開催しています。

金属粉末3Dプリンター研究会の他にも、
DDM(ダイレクトデジタルマニュファクチャリング)研究会があり、3D プリンターやマテリアル,3D-CAD などに関する情報交換や試作・実験を通して,ものづくり改革の糸口を探していきます。
キャプチャ
詳細、研究会への加入については、こちら
https://www.mit.pref.miyagi.jp/mde/kenkyukai/

座長である東北大学の千葉教授から、金属粉末3Dプリンターの最新動向について情報提供頂きました。
アメリカで航空機エンジン、医療機器などのビジネスを展開しているGE(ゼネラル・エレクトリック)の取り組みが非常に進んでいるようです。

GE(ゼネラル・エレクトリック)
wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/ゼネラル・エレクトリック

参考にネット記事を紹介します。

GEが日本の金属3Dプリンタ事業に本腰、造形サイズ1.3m角の超大型機も2020年に
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1806/18/news070.html
金属3Dプリンタでパーツを製作することで、部品点数を減らすことができ、重量の削減、そして燃費の向上が図れるメリットがある。AddWorksというコンサルティングサービスも日本で開始するという。
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The GE Catalystにおける金属3Dプリンタ活用(出典:GE)

GEは、ドイツのコンセプトレーザーとスウェーデンのArcam(アーカム)を買収して3Dプリンタの開発に力を入れています。
https://dxleaders.com/business/537

GEの他にもBMWでも3Dプリンタを活用していました。
BMWは新型i8ロードスターに3Dプリント部品を採用
https://idarts.co.jp/3dp/metal-3d-printed-parts-bmw-i8-roadster/
Metal-3D-printed-parts-BMW-i8-Roadster-04

中国でも3Dプリンタの材料から機器開発に力を入れているようで、このままでは日本が遅れていってしまうことを危惧されていました。

日本でも何もやっていないわけではなく、TRAFAMという国のプロジェクトで研究が2014年から学校、企業で進められており、来年から機器の販売がはじまるようです。
TRAFAM公式サイト
https://trafam.or.jp/top/

色々ネットで調べていたら、とても良いPDF資料をみつけました。
金属積層造形技術(3Dプリンタ)の 最新動向(株式会社旭リサーチセンター)
https://www.asahi-kasei.co.jp/arc/service/pdf/1014.pdf

金属粉末3Dプリンター研究会では、
金属3Dプリンターで造形した造形品の後加工のノウハウを習得するため、企業と共同でトライアルを実施していました。非常によく加工されていてビックリでした。
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今回の研究会に参加して、金属3Dプリンタが今後のものづくりに大きな影響を与えることを確信しました。今後も情報収集を行いながら、こちらのサイトで配信をしていきたいと思います。
宮城県では金属3Dプリンタの活用について補助金も出すようです。岩手県でも出ないかな~。

また金属3Dプリンタの販売・受託を行っている日本積層造形株式会社がこの度宮城県に移転されたようです。ますます宮城県、東北での金属3Dプリンタの活用が進んできそうですね。

日本積層造形株式会社ー公式サイト
https://www.jampt.jp/index.html

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